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今回の個展には「正解のない世界」というタイトルをつけています
気がついたら、誰かが作った基準の中で、
答えを求め、探し続ける世界で暮らしていました
そして、その基準にしたがって
自分自身にもマルやバツをつけながら暮らしていました
人と比べてマルが多ければ安心しました
反対に、バツが一つ増えるたびに自分に失望し
誰もが持っているマルがなければ、
自分は欠陥品なのではないかと疑い、不安を覚えました
第三者からみたらどうでもいいことで
本気で悩んだり、落ち込んだり、悲しんだりする
頭じゃわかっていても気持ちがついていないと
時に必死にもがく
感情というものをぬきとったら、
人生ほんと、サクサクすんなり進むだろうに、と思います
ただ、そんな人生面白くないだろうな、とも思います
1+1=2 みたいな、誰もが正解と疑わないものだって
マルかバツか以外の回答があるのだから
正解不正解で区別できるものなんてきっとこの世にはひとつもない
それに囚われてしまいがちなあわれなわたしたちを
もし、神様みたいな存在があって
上から様子を眺めているのだとしたら
さぞ滑稽で、さぞ愛おしくみえるのだろうと思います
「人間とは、愛すべき馬鹿野郎だ」
上手いことをいう人がいたもんだと感心しちゃいます
今回、僭越ながら
数点の作品を展示させていただくことになりました。
どれも、楽しく描いた作品です!
これまでのモノの見方を一旦忘れて
単に、楽しんでいただけると嬉しいです
神谷 風花
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